霧島の硫黄山で当社の伝送装置が活躍中

 先日噴火をした霧島の硫黄山で火口から500m付近に置かれている当社のデータ伝送装置が、噴火直後の貴重な電磁気の観測データを伝送して役立ったそうです。とてもうれしいです。

 九州大学のお客様から、設置点の写真をいただきました。ちなみに太陽電池パネルは当社製品ではありません。太陽電池パネルの下にシートを被せてあるものが当社の伝送装置と、他社の観測装置です。写真の左手側が硫黄山だそうです。

 

f:id:ntaka206:20180502155903j:plain

 

これが、硫黄山に設置している当社のデータ伝送装置です。

f:id:ntaka206:20150924131120j:plain

 この装置は、当社の電場測定装置(ELOG1K)のデータ伝送用なのですが、他社製の測定器でもLinuxを内蔵してLANを持っているものならば3G通信網へのゲートウェイとして接続できます。ルーター的な感じですね。

 バッテリーで動かすことが基本なので、通常はスリープ状態でほとんど電力を消費しません。数時間毎に起動して3G回線からのssh接続を待ちます。接続がされなければ10分程度でまたスリープに入りますので非常に省電力です。

 噴火が起こった場合は、火口近くに設置している観測機器のデータを人が取りに行くことはできません。また、観測機器自体が噴火のために壊れてしまい貴重なデータを損失してしまう可能性もあります。データ伝送装置でデータを毎日送っていれば、貴重なデータの紛失を防ぐことが出来ます。

 

当社の製品が、火山観測の現場で役立っていてホントにうれしいです。

mbed MAX32630FTHRのGPIOを3.3Vレベルでパタパタする

技術的なメモ書きです。

MAXIMのMAX32630FTHRはmbed環境で使えてCPU内蔵のSRAMが512kBもあるボードです。

このソースはGPIOを3.3Vレベルでパタパタするだけなんですが、意外と情報が少ないので最初のとっかかりとしては役に立つかもしれないと思いpostします。CPUは1.8Vで動いているので通常はGPIOのレベルも1.8Vになってしまいます。

ソースはmbed-os_example-blinkyを元にしています。
MAX32630FTHRでGPIOを3.3Vにするところは、MaximのFTHR_SD_Demoを参考にしました。

#include "mbed.h"
#include "max32630fthr.h"

MAX32630FTHR pegasus(MAX32630FTHR::VIO_3V3); // 外部ピン(J1,J3)に出ているGPIO pinの電圧を3.3Vにする
DigitalOut led1(LED1);
DigitalOut PortXX(P3_4); // GPIO P3_4 J3の12ピン

int main() {
    while (true) {
        led1 = !led1;
        PortXX = !PortXX; // P3_4をパタパタ
        wait(0.5);
    }
}

ライブラリとしてmbedの他に、MAX32630FTHRのライブラリが必要です。

新しいGPS時計用の基板を開発

f:id:ntaka206:20180201100544j:image

新しいGPS時計用の基板を開発しました。

たまにGPS時計製造の問い合わせがありますし、今回1台の製造を受注しました。

NMEA出力の製品を作ったことはあるのですが、今回製作する新型のGPS時計はシリアル出力がカスタムフォーマットの製品です。

新たに加わった外部スタッフの方に協力をして頂き、今後も使えるように新しく基板パターンを起しました。 

CPUとしてPICを積んでいるのでNMEAだけでなく、カスタマイズした時刻フォーマットを出力できます。もちろん1Hz信号も出ます。

搭載しているのは定評のあるublox製LEA-M8Tで、GPSだけではなく日本の準天頂衛星(QZSS)やGLONASS/BeiDouの同時並行受信に対応していますので、受信環境が多少悪い環境でも時刻精度の維持が期待できます。

 

研究者のお客様へ

このGPS時計に限らず、製品の各種カスタマイズに対応していますのでお気軽にご相談下さい。

CA研究会で当社製品について発表して頂きました

東大地震研で行われた2018年のCA研究会にお邪魔しました。

そこで当社の電場観測ロガーELOG1K-PHXについてポスター発表して頂きました。

京大の吉村先生ありがとうございます。

ELOG1K-PHXは、1kHz電場観測装置ELOG1Kのサンプル周波数を15/150/2400Hzに変更したものです。 

www.nt-sys.jp

 
f:id:ntaka206:20180109224553j:image


f:id:ntaka206:20180109224607j:image


f:id:ntaka206:20180111182218j:plain

とっても有り難いことです。

 

 

2017年振り返り

新年明けましておめでとうございます。

本年もご愛顧の程をよろしくお願い申し上げます。

 

あれ?2017年はいったい何をやって来たんだっけ?と思いましたので、昨年2017年を振り返ってみました。

1月

CA研究会@京都大学宇治キャンパスに参加

納品 VLF帯パルス電磁波観測装置 東海大学海洋研究所地震予知研究センター様 

2月

神奈川県温泉地学研究所訪問 地熱観測システムについてご相談

3月

東海大学工学部航空宇宙学科の風洞をお借りしてバイオロギング関係の対気速度センサーのテストを行う

納品ラッシュ(5件)で死にそうだった

  • sciLogger
  • PiLog ラズパイを使ったシリアルデータロガー 京大防災研様
  • KY-Shield基板RevC 京大
  • 電気探査波形処理ソフト
  • ロガー基板設計

4月

つくばの気象研公開に行く

雪結晶の自動分類が出来たら面白いなと思う

技術書典2@秋葉原UDXに行く

雨の中、子連れ(2人)で行けたことに達成感を感じる

5月

京大変人講座第一回に参加

日本地球惑星科学連合(JPGU)2017年大会@幕張メッセに参加

ちきゅうバー@金沢八景に参加 

6月

京大変人講座第三回に参加

CQ出版インターフェースの記事執筆

市販GPSモジュール(みちびきQZSS対応)の調査記事 2017年10月号

市販3Gモジュールの調査記事 2017年11月号

920MHz通信モジュールを使ったメッシュ型地温観測装置 2017年11月号

7月

京大変人講座第四回に参加

CQ出版主催のセミナーARMマイコン・ワークショップ@パシフィコ横浜で登壇

920MHz通信モジュールを使ったメッシュ型地温観測装置について話す。

パワポ資料の用意が大変で、もう講演を受けるのはやめようと思う。

 JAMSTEC横浜研究所を見学させて頂く。 

8月

山口大藤島研究室のゾウリムシのサイエンスカフェに参加

山口大理学部の岩石資料室(ゴンドワナ資料室)の岩石標本にシビレる

国立科学博物館深海展を長男と見る

ちきゅうの海底掘削模型の前で長男に深海掘削のスケール感を熱く語る 

9月

焼岳ふもとで新型のELOG1K-PHXの動作テストを行う

これは1kHz電場観測装置ELOG1Kのサンプル周波数を変更したもの

京大防災研のY先生の全面協力のおかげです

現場でバグが出て青くなる orz

事務所を引っ越して、部屋の中で身動きが取れるようになる 

10月

地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)秋学会@京都大学宇治キャンパスに参加

CAと岩石磁気グループの懇親会に参加させて頂く

学生さんのパワーに感心

免疫のサイエンスカフェ@山梨大に参加

技術書典3@秋葉原UDXに行く

サイバーフォレスト向けにGPS時報装置を提供

東大秩父演習林に設置して頂きました

納品 ELOG1K-PHX 京大防災研様 

11月

バイオロギングシンポ@福山大学に参加

尾道向島から瀬戸内海の景色を望み、しまなみの美しさに感動する。

https://www.instagram.com/p/BbY3U3WnWa2/

信州大学上田キャンパスにある当社製品のVLF観測装置をメンテする。

納品 VLF帯パルス電磁波観測装置 東海大学海洋研究所地震予知研究センター様 

12月

南紀白浜京大防災研 白浜海象観測所を見学させて頂く

同観測所の観測施設がある潮岬と隣の紀伊大島まで足を伸ばして、雄大な太平洋の景色に感動する。

https://www.instagram.com/p/BcojrlqnMFk/

 

京都大学不便益システム研究会に参加させて頂く

懇親会終了後になじみの「たかひとり」にて

https://www.instagram.com/p/BdAV0MVH0T_/

 

 

アンテナ用サージアブソーバを改造して強化する

 

GPSアンテナケーブルに生じる雷サージでGPS受信モジュールが壊れるので、アリババでサージアブソーバを購入して使っています。

しかし、GDT(ガス放電管)なのでサージがかかった時の作動電圧が90Vです。そのままではやはりGPSモジュールが壊れてしまいます。

対策として、サージアブソーバに内蔵されているGDTに並列に5Vで動作するサージ保護素子(TVSダイオード)を取り付けました。

基板上のGPSモジュールにTVSダイオードを付ければ良いのですが、既設観測点の機器

の改造は難しいので外付けのサージアブソーバを改造するわけです。

 

サージアブソーバから取り出した90VのGDTに5Vで動作するTVSダイオードを並列接続します。

f:id:ntaka206:20171128190236j:plain

表面実装用のダイオードなので、リード線をチョン付けしています。

GDTの縁から半田やリード線がはみ出さないようにします。最後に取り付けるときにはみ出ていると邪魔になるためです。

 

左がGDTを装着した状態のサージアブソーバです。中心の大きなマイナスネジの所にGDTが入っています。

右がGDTを装着する前です。手前のマイナスネジの部品にGDTが載っかっています。これを内部に落とさないようにサージアブソーバ本体に優しくねじ込んでいきます。

f:id:ntaka206:20171128190825j:plain

このように、既存のモノを使いながらも無いものは手を加えて作っています。

Raspberry PiでDS3231 RTCを正しく動かす

技術メモ

**** RaspberryPiでDS3231 RTCを正しく動かすために行なったことのまとめ ****
●ネタ元
Adding a DS3231 Real Time Clock to the Raspberry Pi 3 | trick77.com
https://trick77.com/adding-ds3231-real-time-clock-raspberry-pi-3/

●config.txt 追加した
dtoverlay=i2c-rtc,ds3231

●install/purgeしたpackage
apt-get purge fake-hwclock
apt-get purge ntp
apt-get install ntpdate 既にinstall済みだった

●/etc/default/hwclock 編集した
HWCLOCKACCESS=no

●crontab root
RTC絡みでntpdを外したので、rootのcrontabで12Hごとにntpdateするように変更

# m h  dom mon dow   command
0 0,12 * * * ntpdate ntp.nict.jp && hwclock -w

●/etc/rc.local
起動時にRTCから時刻を読み込んでシステム時刻を設定します。
それからntpdateするようにしています。LAN接続が無くても悪影響はしないようです。

hwclock -s # RTCからシステム時計をセット
sleep 20 # DHCPからIPを得るのを待つ
ntpdate ntp.nict.jp && hwclock -w # ntpサーバーでシステム時計をセットする。成功した時だけRTCに時刻セットする
exit 0

当社が製作したDS3231が載っている基板については、下記ページをご覧下さい。
回路図もあります。
PiPulseBoard · ntaka206/pipulse2016 Wiki
https://github.com/ntaka206/pipulse2016/wiki/PiPulseBoard